コモンモード電流を抑制するEMC対策 LAPPケーブル&接続ソリューション
インバータ化時代におけるEMC課題と、その体系的解決策
省エネルギーと高精度制御の要として、インバータ(VFD)をはじめとする パワーエレクトロニクス機器の導入は不可欠となっています。 一方で、急峻な電圧・電流変動により、伝導ノイズ・放射ノイズが増加し、 制御システムや周辺機器の誤動作、重大なトラブルを引き起こすケースも 報告されています。
LAPPは、この避けられないEMC問題に対し、ケーブルから接続部までを一体で捉えた包括的なEMCソリューションを提供します。
ノイズ問題の真因 コモンモード電流
EMC問題の多くは、ディファレンシャルモードではなくコモンモード電流に起因しています。コモンモードでは磁界が強め合い、ケーブル自体が巨大なアンテナのように振る舞います。
その放射効率は、ディファレンシャルモードの最大10,000,000倍にも達するとされています。
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コモンモード電流が引き起こす主なリスク
- モーターベアリングの電食
- 通信・センサーの誤作動
- システム全体の不安定化
EMC対策の基本思想:2つの戦略的アプローチ
アプローチ①:発生させない(根本対策)
ノイズの発生源そのものを抑制する、最も理想的なEMC対策です。コモンモード電流の発生を根本から低減します。
アプローチ②:伝わらせない・抑制する(経路対策)
発生してしまったノイズが、他の機器へ伝導・放射されるのを防ぐ対策です。ケーブル構造やシールド性能が重要な役割を果たします。
具体的なEMCソリューション
ÖLFLEX® SERVO FD zeroCM
特許技術「zeroCM」により、コモンモード電流の発生そのものを抑制。電磁的に極めて高い対称性を実現します。
- 漏れ電流(コモンモード電流)を最大60%削減
- 外部フィルタの簡素化、または不要化に貢献
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ÖLFLEX® SERVO 2YSLCY
ノイズの発生を避けられない環境や、既存ノイズを確実に封じ込めたい場合に有効な「伝わらせない」アプローチの中核となるVFD(インバータ)向けケーブルです。
- 低静電容量設計により漏れ電流・充電電流を低減
- アルミ箔+編組による二重シールド構造
- 高い機械的・化学的耐久性
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SKINTOP® MS-M BRUSH
高性能ケーブルであっても、接続部の処理が不十分であればEMC対策は成立しません。 SKINTOP® MS-M BRUSHは、ケーブルシールドに360°低インピーダンス接続を瞬時に実現します。
- 高密度真鍮ブラシによる全周接触
- 高周波領域でも優れたシールド性能
- IP68 / IP69対応、防塵・防水性能
SKINTOP® BRUSH ADD-ON
塗装された筐体であっても、下地処理なしで確実な接地を実現します。特許取得のロックナット構造により、塗装膜を自動的に貫通し、安定した導通を確保。接触面の塗装を剥がす作業が不要なため工数・コストの削減に貢献するとともに、防塵性能の低下も防ぎます。
制御盤からモーターまで 完全なEMCソリューション
LAPPは、制御盤出口から伝送経路、モーター接続部に至るまで、伝送路全体を一貫して設計することで、ノイズループを遮断し、確実なEMC性能を実現します。
EMCソリューション・ブループリント
発生対策と経路対策、そして完璧なシールド終端を組み合わせることで、あらゆるEMC課題に対応可能です。
完璧なEMC対策は「最後の1ミリ」から始まる
多くのEMCトラブルは、高性能ケーブルを選定しながらも、接続処理という「最後の1ミリ」を見過ごすことで発生します。
LAPPは単なる部品サプライヤーではありません。ケーブル・ケーブルグランド・コネクタを有機的に組み合わせ、伝送路全体で一貫したEMC性能を保証するシステムとしてのソリューションを提供します。
関連リンク
- なぜEMCは重要なのか?(www.lapp.com)
EMC対策LAPPケーブル&接続ソリューション























