Speed TECで作業時間短縮、シールド編組線アセンブリも簡単、インターコンテック丸型コネクタ


電磁ノイズ対策やEMIシールド性能向上に効果的なダイキャストハウジングを採用し、ノイズ制御が求められる環境のほか、モーターの過熱・発火による延焼事故の未然防止にも貢献するインターコンテック(Intercontec)の丸型コネクタ。
独自構造による組み立ての簡素化で、作業時間の短縮、作業性の向上にも大変優れたコネクタであることはご存知でしょうか。
今回は、高木商会が注目しているポイントや、実際に導入されたお客様から喜ばれているポイントをご紹介いたします。
インターコンテックとは
インターコンテックは1996年にドイツで設立され、主にモーターやロボット、工作機械などの産業機器向けに、高信頼性のソリューションを提供しています。
なお、TE Connectivity(以下、TE)では、インターコンテック丸型コネクタの日本市場における販売と技術サポートを行っています。※TEが2016年にインターコンテックを買収しまし、インターコンテックはTEのグループ会社となりました。(追記)
簡単!独自構造による組み立ての簡素化
シールド編組線アセンブリで面倒なカットは不要
「クラウンクランプ」と呼ばれる冠型のリングをくるくると回転させることで、ケーブルのシールド編組線をアセンブリできてしまいます。処理が実に簡単で、はんだ付けによるドレイン線や、アルミ箔巻き付け等の工数が不要になります。
扇形に広げる⇒回転⇒完成!面倒なカットは不要です。
後ほどご紹介する動画で確認すると、簡単さがよくわかりますよ。
またコネクタへのアセンブリも独自構造によりツールレスで、リペア時の抜き治具も不要です。
1/8回転でロック「Speed TEC」
嵌合位置がわかりやすい
丸型コネクタでありながら、嵌合位置が一目でわかりやすいというのもポイントです。一辺に平面を設けているので、プラグコネクタとリセコネクタの嵌合位置がわかりやすいです。
素早く確実にロック
1/8回転させるだけで、素早く確実にロックが完了。まさに「Speed TEC」の名のとおり、作業時間の短縮にかなり期待できそうですね。
617/917、623/923、940、723htecシリーズで採用されています。
首が回転するライトアングルタイプ
モーターなどの駆動側のライトアングル向けヘッダーとして、回転機能付きタイプを用意しています。ヘッダーが回転することにより、フレキシブルな実装が可能になります。
信号/電力/通信の一体型「htec」
信号/電力/通信の一体型ハイブリットタイプの723シリーズなら、省スペース化にも貢献できます。
インターコンテック丸型コネクタの特長を動画でご紹介
インターコンテック丸型コネクタの特長を動画でご覧になることができます。
前述の「シールド編組線アセンブリ」の動きや「ライトアングルタイプ」回転機能の説明も動画で見ると大変わかりやすいですよ。
お客様からの声
実際に導入されたお客様からは
「このサイズで高い電流(MAX200A)まで流せるところが良い」
「コンタクトは圧着タイプとはんだ付けタイプの2種類用意されているので、アセンブリを協力会社に出す際に専用工具が無くても対応してもらいやすい」
「Speed TECでロック時間を短縮できる」
という声をいただいております。
特に「Speed TEC」については、「ロック時間短縮のおかげで、作業性が格段に向上した!」という喜びの声もいただいております。
作業性が格段に向上!
一体どのくらい早いのか??ますます気になりますね。「Speed TEC」の素早さが大変よくわかるこちらのyou tubeもご覧ください。
本当に素早くロックが完了!作業性が格段に向上というお話にも納得です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
信号系コネクタ(6XXシリーズ)、ハイブリッドコネクタ(723、932)、パワー系コネクタ(9XXシリーズ)の基本構成で、標準/共通部品を組み合わせることで多彩なバリエーションを展開しており、コネクタサイズもM15~58から自由に選べるなど、あらゆるニーズに柔軟に対応できるコネクタです。
モーターなどに適したコネクタをお探しで、作業時間短縮でお悩みの方やご興味のある方は、ぜひ高木商会にご相談ください。
パンフレットダウンロード
インターコンテック丸型コネクタのパンフレットです。(PDF:287KB)
シリーズの概要一覧をご確認いただけます。
インターコンテック製品は、各コンポーネントの組み合わせによりお客様のご要求に合わせてカスタマイズした製品が完成します。
そのため、お客様の仕様決定までは、インターコンテックの型番を使い、仕様決定後にTE Connectivityの型番を設定・登録いたします。