超小型で高電力密度のCVCC可変電源「Z+(ゼットプラス)シリーズ」


TDKラムダ株式会社の、超小型のCVCC可変電源「Z+シリーズ」をご紹介します。200,400,600,800Wの4モデルをラインアップし、お客様の幅広いニーズにお応えします。
開発背景、コンセプト
新エネルギービジネスへの注目が集まる中、それに関連する技術や製品の開発、生産が急ピッチで進められています。また、急激な為替変動、新興国市場の拡大に伴う生産のグローバル化も加速しています。特に、これからの成長が期待される蓄電関連の製品開発や生産現場では、グローバルに対応可能なCVCC可変電源のニーズが、一層高まっています。また、一般の製造装置や工作機器でも、より高速で多機能、省スペース性が求められる中、それらに関連する電源にも小型、高集積化が求められています。
製品ポジショニング
CVCC可変電源*1は、「Z+シリーズ(200~800W)」、「Genesysシリーズ(750~5,000W)」、蓄電池充電専用「EVAシリーズ(2,400W)」の3シリーズで、標準電源として低電力から高電力までの幅広いニーズに対応可能な充実のラインアップとなります。なお、「Z+シリーズ」は、「ZUPシリーズ」の後継モデルです。
*1 CVCC可変電源:CVCCは、CV(Constant Voltage: 定電圧)、CC(Constant Current: 定電流)の意味があり、CVCC可変電源とは個々の電源に定められた範囲内において、あらかじめ設定した電圧値・電流値の範囲内で負荷状態に応じて自動的に定電圧あるいは定電流動作を行うもの
Z+シリーズの特長や仕様
主な用途
電子部品の製造・検査工程、信頼性・耐久試験、エージング、半導体バーイン、実験用電源等
主な特長
◆世界最高の電力密度*2(800Wモデル:0.39W/cm3) ※2012年時点
◆太陽光蓄電システム・機器の評価に最適なシミュレーション機能を搭載
◆電子部品評価用ファンクションジェネレータ機能を搭載
◆超小型、高さ2Uのベンチトップタイプで、ラックへの搭載も可能
◆低リップルノイズ*3設計、各種インターフェイスを標準装備、ワールドワイドの安全設計
◆マスタースレーブ*4並列運転で、最大6台までの接続が可能
◆160/320/(375 *800Wのみ)/650VDC出力のハイボルテージモデルもラインアップ
*2 電力密度:単位容積あたりの出力電力。この値が大きいほど、電源を搭載した装置内でのスペース効率が良いことを意味する。装置の小型化が求められる中、装置内でのスペース効率の良さは、電源選択の重要な要素となっている
*3 リップルノイズ:電源の直流出力にあらわれる微小な振動やノイズのことで、スイッチング電源の性能を測る指標として用いられる
*4 マスタースレーブ:複数の電源を並列接続したときの制御方式。電力変換機能と制御機能を有する電源機器(マスター)1台と電力変換機能のみを有する電源機器(スレーブ)1台以上とを接続し、マスターの制御信号でスレーブの動作を制御して1台の電源として動作させること
主な仕様
- 入力電圧範囲
- AC85~265V(47~63Hz)
- 冷却方式
- 内蔵ファンによる強制空冷
- 動作周囲温度
- 0~50℃
- 安全規格
- UL61010-1, EN61010-1, IEC61010-1 各認定、UL60950-1, EN60950-1 準拠
- サイズmm(W×H×D)
- 標準タイプ:70 x 83 x 350
幅広タイプ:105 x 83 x 350
(200/400/600/800W 4タイプとも同一サイズ)
- 外部コントロール機能
- ON/OFFコントロール:可能
電源正常動作信号:4-5V:OK, 0V:NG, 500オーム直列抵抗
出力電圧プログラミング:可能 電圧コントロール/抵抗コントロール
出力電流プログラミング:可能 電圧コントロール/抵抗コントロール
リモートセンシング:可能