超小型産業用パソコン インタフェース SuperCD®(Super Classembly Devices®)


株式会社インタフェースは、社会インフラや産業装置への組込みに適した、「Made in 日本」産業用パソコンClassembly Devices®を製造販売しております。
このシリーズで最も小型な製品であるSuper Classembly Devices®(以下SuperCD®)を紹介いたします。
産業用エッジコンピューティング
製造現場や社会インフラへのIoT技術応用において、現場の測定データをネットワークに通信すると、データ帯域やセキュリティの面で問題があります。それを解決する方法として、センサーの近くで測定データの取捨選択や処理を行う、エッジコンピューティングが提案されています。
産業IoTシステムは設備や装置の予兆診断などに利用されますが、振動やカメラ画像など、リアルタイムに大量のデータを扱うため、高速デジタル信号処理などの高い計算能力が求められます。一方で、測定対象が橋梁などの土木建築物、鉄道車両などの移動体である場合は、設置容積の制限や、厳しい動作環境への対応が必要です。
そのような産業用エッジコンピューティングに最適なデバイスが、株式会社インタフェースのSuperCD®です。
産業用超小型パソコン SuperCD® 特長
1) 超小型マルチコアCPU搭載パソコン
外形寸法は122(W)×93(D)×41(H)mm、産業用パソコンとして非常に小型ですが、低消費電力Intel Atom E3845プロセッサーを搭載し、物理4コアによる並列処理でWindows 10 IoT EnterpriseやInterface Linux Systemが快適に動作します。
2) 長期供給/長期保守
組込み用プロセッサーの採用や他の構成部品も含めた設計の工夫により、初回出荷より10年間供給されます。修理は通常出荷後7年間、契約により最大15年に延長できます。
3) ファンレス、耐環境性、電源ブチ切り®運用
産業用部品採用、低消費電力、放熱設計により、周囲温度-30~+50℃(冷却促進で+60℃まで)の環境で動作し、ファンレス、SSD搭載で振動に強く、埃が侵入しにくい設計です。
また、起動ドライブをROM化して、シャットダウン不要の電源ブチ切り®運用ができるので、装置組込みに最適です。
4) 豊富な入出力
異なるネットワークを扱うためにEthernetは2ポート搭載、画面出力DisplayPortと音声入出力端子をもち、外部機器との接続のためにUSBポート、RS-232Cポート、スイッチ接続などにデジタル入力4点、照明制御などにデジタル出力4点を持ちます。現場端末機能としてブザーや警告LEDをもち、「ひもスイッチ」オプションが取付けられます。
導入事例
SuperCD®は産業界や社会インフラにさまざまな用途でご利用いただいております。ここではいくつか実績を紹介します。
生産ラインのエッジ端末、電子アンドン
工作機械の稼働状況を収集してサーバーに記録するエッジ端末として利用されています。鉄鋼製造ラインなど、厳しい現場にも採用いただいております。
また、生産ラインの稼働状況をネットワーク経由でデータベースより取得して現場で表示する、電子アンドンとしての利用実績も豊富です。オプションのVESAマウント用金具を用いれば、ディスプレイの裏側に設置できます。
公共環境や移動体での案内表示、放送
街角のデジタルサイネージや、鉄道駅での旅客案内表示、案内放送を行う端末として採用いただいております。また、耐振動性や直流電源稼働は鉄道車両やバスへの搭載にも適しており、車内の案内表示器にも利用できます。
交通インフラでの情報収集
交通量測定器や逆走監視装置、また3D障害物検出センサーからのデータを収集し、ネットワークへ送信するゲートウェイとして実績があります。屋外設置の場合、冬場の低温時でも安定動作できることが採用のポイントです。
移動ロボット搭載
バッテリーを電力源とする移動ロボットや無人搬送車、ドローンへの設置実績があります。たとえば、走行中に取得した3Dセンサーデータの統合によるリアルタイムの地図生成が可能です。Interface Linux SystemへのROS(Robot Operating System)組込み実績もあります。
SuperCD®の入出力を拡張するCoolIOs
インタフェースのCoolIOsは、SuperCD®と連携して入出力機能を実現するリモートIO製品で、デジタル入力/出力、アナログ入力/出力、カウンター機能、各種通信(調歩同期、HDLC、CAN、GPIB)など、今後続々登場します。
USB2.0タイプはバスパワー給電により配線は簡単、EtherCATスレーブタイプはSuperCD®のEthernetポートに複数のCoolIOsが接続できます。
Interface Linux SystemとIoT言語AJAN
Interface Linux Systemはインタフェースの産業用パソコンに最適化されたLinuxで、搭載モデルは15年の実績があります。内蔵機能を活用することができるだけでなく、出荷時からGUIデスクトップ環境やソフトウェア開発環境が含まれており、SuperCD®自体ですぐにソフトウェアを開発することができます。また、起動メニューにて電源ブチ切り®運用を可能とするリードオンリーモードへ簡単に設定変更できます。
Interface Linux Systemには、演算、グラフィックス、IO制御等、豊富なコマンドを組み合わせて簡単にプログラムできるIoT言語、AJANが搭載されています。短期間でやりたいことをすぐに実現できます。
インタフェースの社内IoTシステムは、Interface Linux SystemとAJANで構築されております。
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Interface SuperCD®のリーフレットをご用意いたしました。(PDF:2.6MB)
表面に主な特長が記載されています。裏面には詳細な仕様が記載されていますので、是非ご参考ください。