産業用IoT CONPROSYSⓇは次のフェーズへ サービス指向のアプライアンス製品の展開をスタート―コンテック


すぐにデータが取れて、見える化が実現できるIoTの最適解
実証実験を経て、今IoTのシナリオは明確なものに。導入期から成長期に向かう産業IoTに向けて、コンテックはアプリケーションに特化したCONPROSYSⓇブランドのアプライアンス製品を開発。2018年秋にかけて登場する新製品を含めてCONPROSYSⓇが提供する最新ソリューションを紹介します。
産業IoTの導入期を支えてきた CONPROSYSⓇ
センサーやPLCからのデータ収集、上位ネットワークへのデータ送信、通信プロトコルのコンバートといった、いわゆる「IoT機能」をいち早く標準化し、これらの機能を標準搭載した汎用IoT機器を提供。また、多拠点からのデータ蓄積・統合が可能な専用クラウドサービスを提供。コンテックのCONPROSYSⓇは、数多くのPoC (Proof of Concept : 概念実証)の取り組みに採用いただき、産業IoTシステムの導入期を支えてまいりました。
現在では、センサー接続用のM2Mコントローラー、PLC接続用のM2M Gatewayに加え、IEC61131-3準拠のPLC言語でプログラム可能なCODESYS搭載リアルタイムコントローラー PACシステムを投入、リアルタイム制御にも領域を広げています。
CONPROSYSⓇは、コントローラーとI/Oモジュールを各25種類取り揃え、あらゆる産業IoTに対応できるまでに成長いたしました。
CONPROSYSⓇは次のフェーズへ
IoTの実用化が進むに従い、ユーザーのニーズや目的・用途はより明確なものとなり、課題解決に向けたより実用的な商品が求められてきました。このような背景より、次に示す3つの目的・用途に特化したサービス指向のアプライアンス商品の展開をスタートしました。
①遠隔監視に特化、テレメータ TMシリーズ
遠隔監視・データロギングの用途に特化した新シリーズ CONPROSYSⓇ TMシリーズは、「センサーからのデータ取り込み」「ファイル保存」「監視通報」「Webモニタリング」といった遠隔監視システムに必要な機能を標準搭載したコントローラーです。設定からモニタリングのすべてのオペレーションがWebブラウザーの操作のみで完結、完全プログラムレスで遠隔監視をクイックスタートできます。
②モーター故障の予兆検知に特化、三相モーター絶縁劣化監視モジュール
三相モーターの経年使用による絶縁劣化状態を監視できる新I/Oモジュールを2018年秋から発売する予定です。絶縁劣化原因の漏電に伴う設備故障を予兆検知し機器の延命を図ります。モーター稼働中でも測定が可能で、システムを停止させる必要が無いため、保守効率を改善できる革新的なソリューションです。
③IoTをクイックスタート、CONPROSYSⓇ Alpha (アルファ) シリーズ
ボックス内に、IoT機器、パワーサプライ、端子台、サーキットプロテクター等一式を配線した状態で提供。制御盤のことがわからないソフトウェアエンジニアでも現場にすぐに設置できるソリューションBOXです。
遠隔監視に特化、完全プログラムレス CONPROSYSⓇ TMシリーズ
遠隔監視システムに必要な機能を標準搭載したコントローラー TMシリーズは、デジタル入出力、アナログ入力、カウンターの信号入力端子を標準装備しています。センサーやアクチュエーターから直接データ収集が行えるほか、Modbusマスター機能を搭載しているため、各社のPLCや当社CONPROSYSⓇ nanoシリーズを始めとするModbusスレーブ機器と通信を行うことができます。
収集したデータは、標準搭載された画面作成ソフト CONPROSYSⓇ HMIを使いグラフィカルに表現でき、LANまたは3Gに繋がった端末の各種ブラウザーから遠隔モニタリングが可能です。当社クラウドデータサービス CONPROSYSⓇ Cloud Data Service 2(以下、CDS2)にも対応しており、多拠点の総合監視システムにも発展が可能です。
エネルギー発電、水処理プラント、ビルオートメーション分野で高まっているリモート監視ニーズに対してCONPROSYSⓇ TMシリーズは、定期巡回の手間を大幅に減らすばかりか、異常時にスマートフォンやPCへメールで通知することで迅速な保守対応に繋げ、TCO(Total Cost of Ownership)削減に寄与いたします。