SANMOTION F シリーズ F2 ・ F5 ステッピングドライバのご紹介


山洋電気株式会社は、2相ステッピングシステム「SANMOTION F2」、5相ステッピングシステム「SANMOTION F5」に、それぞれ2機種(ハイパワーモデル、ベーシックモデル)、計4機種の新しいステッピングドライバを拡充しました。
ハイパワーモデルは高トルクでモータを駆動でき、装置のサイクルタイム短縮に貢献します。ベーシックモデルは同社従来品※1からの置き換えが容易で、さらに小型・軽量になりました。いずれのモデルも、モータ回転中の振動を大幅に低減しています。
利便性、安全性を向上する機能として、ハイパワーモデルは、PC ソフトウェアを使用し、入出力信号の機能やメンテナンス時期の通知、電流などをお客さまの装置に最適な設定ができます。モータ動力線の挟み込みなどで発生する過電流や断線を検出,アラームで通知し,安全に停止します。電源電圧や発熱の異常に対しては,アラーム停止前に警告を通知できます。より安全なシステムを構築できます。
医療関連機器、半導体製造装置、計測・分析機器、電子顕微鏡などに最適な商品となっています。
ラインアップ
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主な特長(特性・機能)
出力領域の拡大(2BF・5PFタイプ)
モータ励磁電流の拡大により、高速回転時のトルクを 1.5 倍以上 に向上、最高効率も最大 8.7% 向上(同社従来製品比)しました。 機械装置のタクトタイムを短縮 します。
豊富な機能(2BF・5PFタイプ)
使い方に合わせたカスタム設定軸の動作に最適なパラメータを PC で設定 できます。(※PCとの接続には,専用の通信変換器とセットアップソフトウェアが別途必要です。)
- 入出力信号機能選択(運転電流制限信号、リミット信号、警告出力信号など)
- 電流設定(停止時電流,停止時電流切り替え時間など)
- モータ制御(電子ギヤ、速度指令フィルタなど)
滑らかな動作(2BF・5PF、2BE・5PEタイプ)
新電流制御方式により、平均速度変動を1/2 以下 に低減、モータ単体の騒音を平均 3.2dB 低減(※同社従来製品比)しました。さらに、低振動モードを使用すると、フルステップやハーフステップの指令はそのままに、マイクロステップと同等の滑らかな動作が可能です。
安全・安心(2BF・5PF、2BE・5PEタイプ)
システムの故障や,異常電圧,過熱,過電流などを検出し、アラームとして上位装置に通知します。モータが停止する前に、警告を通知する 設定も可能です。
また、あらかじめ設定した走行距離や稼働時間に到達したことを上位装置に知らせることができ、装置のメンテナンス時期をお知らせすることも可能です。
主な特長(便利な機能)
入力信号による高度な運転(2BF・5PFタイプ)
活用例1. 運転電流制限信号
パラメータで入力信号機能を運転電流制限に設定します。高いトルクが不要な区間でONすると、低い電流で動作し、消費電流や発熱を抑えた低消費運転ができます。
活用例2. リミット信号
リミット信号機能を割当て、進行方向のリミットセンサを配線しておくと、信号検出時にモータが停止し暴走事故を防止できます。
メンテナンス時期通知機能(2BF・5PFタイプ)
走行距離や稼働時間をステッピングドライバの不揮発メモリに記録し、設定値に達すると警告として上位システムに通知します。
モータの置換えが容易(2BF・5PF、2BE・5PEタイプ)
マイクロステップ駆動を応用した、2相、5相両方の司令分解能を搭載しています。上位システムのパルス数を変更せずに、2相⇆5相システムのの置換えを容易に行えます。さらに2BF、5PFタイプの場合は電子ギアを搭載しています。指令分解能が異なるモータからの置換えも容易です。
整定性の調整機能(2BF・5PFタイプ)
変速時の衝撃を抑制する指令フィルタを搭載しています。機械装置の特性に合わせて、整定性の調整が可能です。
強力な保護機能(2BF・5PF、2BE・5PEタイプ)
システム起動時に内部回路や動力線の断線を自己診断し、異常な状態でのモータ動作を未然に防ぎます。動力線の過電流も常時監視しており、異常時は直ちに励磁オフしてシステムを保護します。動力線のは挟み込みなど、地絡による過電流も検知可能です。
主な仕様
主な仕様は、下記図をご覧ください。
外径、寸法や詳細データにつきましてはデータシート(ダウンロード)にてご確認ください。。
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関連リンク
- SANMOTION F2商品紹介(products.sanyodenki.com)
- SANMOTION F5商品紹介(products.sanyodenki.com)
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