ショートパルスFAYbレーザーマーカー「LP-RV」の日本向けの発売を開始 | パナソニックインダストリー


視認性の高い印字を実現し、車載用部品などのトレーサビリティー確立に貢献
パナソニック株式会社 インダストリアルソリューションズ社(以下、パナソニック)は、従来のレーザーマーカーよりも印字対象物へのダメージを抑え、視認性の高い印字が可能なショートパルスFAYbレーザーマーカー「LP-RV」の日本向けの発売を昨年開始しました。
ショートパルスファイバーレーザー発振器の採用により、印字対象物への熱影響が少ない印字・加工を実現し、従来、コントラストの得られなかった樹脂材への発色印字や微細加工品質の向上に貢献します。
特長
パルス発振ファイバレーザーマーカー(FAYbレーザ) FAYb方式とは?
「FAYbレーザ」とは、マスタオシレータから発振した微弱なレーザ光がYb(イッテルビウム)という元素を添加したファイバ内を通過することで増幅され、強いレーザ光を出力する画期的な方式です。
長寿命で高い信頼性
LDには高い信頼性と耐久性を誇るInGaAs(インジウムガリウムヒ素)を採用。さらにLDは印字中にのみ点灯するため、熱負荷が少なく、極めて長い寿命を実現します。
高効率で省エネルギー
イッテルビウム添加のファイバ内でレーザを増幅するため、約50%の光-光変換効率を実現。
ヘッド小型化
YVO4などの固体レーザと異なり、増幅部分を発振器内に収めることができ、ヘッドの小型化による設備の小型化に貢献します。

保護構造IP64 ファンレス小型ヘッド
ヘッドのタフさはファンレス構造を採用したLP-Mシリーズを継承。トラブルの原因となる、ヘッド内への水滴や粉塵の侵入を防ぎます。
設置作業で苦労をしない。ヘッド脱着機構
従来のコントローラとヘッド分離不可の機種では、設備への搭載時やメンテナンス時に、重量10kgを超えるヘッドを取り回す必要がありました。ヘッド脱着機構により、コントローラとヘッドを分けて設置することができるため、設備取り付け時や、メンテナンス時の工数削減に貢献いたします。

電源ノイズ対策
生産現場において、大電流を要する装置や、周辺環境より発生する様々な電気的ノイズにより、装置に搭載した機器内部の部品に影響を与え、これらがトラブルの一因となる場合がありました。
そのため、UPS(無停電電源装置)などを装置に取り付けノイズ対策をされている現場なども多くあります。LP-RFシリーズでは、生産現場において安心してレーザーマーカーをお使いいただけるよう、レーザーマーカーコントローラに電源トランスやバリスタなどの電源ノイズ対策部品を搭載しました。これにより、電気的ノイズからレーザーマーカー内部部品を保護し、トラブルの発生を未然に防ぎます。

画像処理機ダイレクト連携 自動位置補正印字&読取確認
画像処理機PV230シリーズとのダイレクト連携機能を搭載。ラフに設置されたワークの位置を読み取り、レーザ照射位置を補正しレーザ印字、さらに印字したQRコードなどの情報が正しく印字されたか照合までの一連の流れをPLCレスで実現します。

安全への配慮 インタロック回路の二重化
コンタクタを採用したインタロック回路を二重で搭載。異常発生時に確実にレーザ電源を停止させることができます。さらに、断線検知や誤照射検知機能など、安全に配慮した機能も充実。安心してご使用いただけます。

イメージをそのまま、レーザーマーカーで実現
Laser Marker NAVI Smart
CO2レーザーマーカー LP-GSで好評の新ソフトウェア「Laser Marker NAVI Smart」を継承。パソコンやタブレットを使用して、文字列やロゴ、2次元コードなどを思いのままに設定が可能です。また、画面レイアウトをお使いの環境に合わせてカスタマイズができ、"設定する人"、"作業する人"など、使用者の目的に合わせて表示を変更することができます。

最適印字へナビゲート スマート条件設定機能
レーザパワーやスキャンスピード、パルス周波数など印字条件設定のノウハウをワンタッチ機能に集約。14種類におよぶ材質のイメージから希望の印字状態をワンタッチで実現します。

AIデータ変換プラグイン
Adobe® Illustrator®※ で作成したAIデータを、レーザーマーカー用印字データに変換するプラグインソフトを標準で付属。
ご希望のデザインで自由自在に印字が可能です。

※プラグインのご使用にはAdobe® Illustrator®(Windows版)がインストールされていることが必要です。Adobe® Illustrator®の対応バージョンは別途お問い合わせください。
関連リンク
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