Raspberry Pi 対応HATサイズボード「CPIシリーズ」 |コンテック


「CPIシリーズ」はRaspberry PiをFA (ファクトリオートメーション) および計測制御の分野で活用するためのHATサイズボードです。
手軽にコンピュータサイエンスを学べるコンピュータを目指して開発されたRaspberry Piは、2012年の発売から大きな注目を集め、累計3,700万台以上(※2021年1月21日付 Raspberry Pi財団公式ブログ記事より)の出荷数を誇る一大コンピュータプラットフォームに成長しています。またRaspberry Piは、産業/学術分野にもその活躍の場を広げており、2018年6月時点で月産台数の60%(※2018年7月11日付 EE Times Japan 取材記事より)が産業用途で使われているとRaspberry Pi 財団が公表しています。
Raspberry Piは、ボード上の40ピンのGPIOピンヘッダでスタック接続するHAT (Hardware Attached on Top) と呼ばれる拡張ボードで機能追加することが可能で、これまで教育や実験などのプロジェクトごとに専用のHATが設計されてきました。しかしながらHATの仕様ではスタックできるボードは1枚のみであるため、システムごとにI/O点数が異なり多種多様な信号を扱う必要のある計測制御の分野には適用が困難という課題がありました。
コンテックは、HATの仕様を拡張した多段接続対応のHATサイズボードを新たに開発、汎用製品化することで、こうした課題を解決いたします。また、Raspberry Piに産業用コンピュータの可用性・保守性を付加する汎用RAS機能拡張ボードを同時開発、Raspberry Piの新たな応用シーンを提案してまいります。
コンテックは「パソコンの手軽さをFAに」をキャッチフレーズにパーソナルコンピュータの黎明期からPCベース計測制御システムのパイオニアとして業界をリードしてまいりました。今回発表のRaspberry Pi HATサイズボード「CPIシリーズ」においても、このマインドを原点として取り組んでまいります。2021年夏には、アナログ入力、アナログ出力、温度センサ入力、カウンタを発売、今後さらにラインアップを拡充してまいります。
「CPIシリーズ」主な特長
配線しやすいプッシュ式ブロック端子台を採用
工具・圧着端子不要のプッシュ式、結線したまま着脱できる便利で使いやすいブロック端子台を採用。
最大8枚のスタック接続に対応
HAT仕様にアドレスID設定を拡張、最大8枚のスタック接続可能できます。
- ※他社HATとの混在が可能です。
- ※スタック接続時は電力を安定供給する当社RAS機能拡張ボードを使用ください。
Pythonに対応したAPI&サンプルプログラムを無料ダウンロード提供
Linuxドライバ (API-TOOL for Linux)を無料ダウンロード提供。PythonやGCCのサンプルプログラムを提供していますのですぐにプログラミングを開始できます。
パソコン用拡張ボードとAPI互換
コンテック社製 PCI Express / PCI / USB / Ethernetタイプの計測制御用デバイスとAPI互換。複数のプラットフォームで開発資産を流用できます。
Raspberry Piの可能性を広げるRAS機能拡張ボード
8~28VDC電源機能を搭載。Raspberry Piを8~28VDCの電源環境で使用できます。Raspberry Piに産業用コンピュータとしての可用性・保守性を付加します。
製品ラインアップ
- CPI-RAS
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- ワイド電源入力(8~28VDC)
- 5VDC内部電源供給
- 5VDC外部電源出力(ON/OFF制御付)
- RTC(リアルタイムクロック)
- WDT(ウォッチドッグタイマ)
- ハードウェアモニタ(CPU温度/電源電圧)
- LED点灯制御 (緑/赤)
- 汎用デジタル入出力
- CPI-DIO-0808L
- 絶縁デジタル入出力 8点/8点
- CPI-DIO-0808RL
- 逆コモン絶縁デジタル入出力 8点/8点
- CPI-DI-16L
- 絶縁デジタル入力 16点
- CPI-DO-16L
- 絶縁デジタル出力 16点
- CPI-DO-16RL
- 逆コモン絶縁デジタル出力 16点
- CPI-RRY-16
- 半導体リレー出力 16点
関連リンク

