FA工場のIoT化、OPC UA対応の際の課題を解決!:日新システムズ


Empress IoT PlatformおよびEmpress OPC UA SDKのご紹介
Empress IoT Platformの全体像
Empress社は北米、欧州および中国を中心にワールドワイドで展開する、暗号化組込みデータベースを主軸とした製品ラインアップで、産業や金融、防衛の分野で多くの実績を誇る企業です。その暗号化組込みデータベースを中心に、Empress社の技術を集約したのが『Empress IoT Platform』です。Empress IoT Platformは、ソフトウェア群となっており、OPC UAをはじめとするそれぞれのソフトウェアを切り離してのご提供が可能です。
工場内のさまざまな設備機器はそれぞれ異なるメーカーや異なる通信仕様によって複雑にネットワーク化がされていますが、これら異なる通信仕様のデータを一括で受け取るインターフェースとしてEmpressデータコレクターがあります。最小限の設定と開発によりさまざまなプロトコルを集約できる機能をもったアプリケーションとなっております。
さらにはクラウドとの通信の際に役立つさまざまな機能が実装されておりますので、パブリッククラウドはもちろん、プライベートクラウドにもつながり、死活監視やデータの見える化、遠隔制御などを行うことも可能です。また、別途AIアルゴリズムと組み合わせることで、予知保全や予防保全のような高度なIoT化の実現も簡単に可能にします。
Empress OPC UA SDK
『Empress OPC UA SDK』は、OPC UAのサーバー、クライアントを含むSDKのご提供のほかに、Modbus TCP、Modbus RTUやEZSocket、FOCAS1、FOCAS2といったメーカー独自の通信プロトコルや、独自通信であっても、前記にご紹介しましたEmpressデータコレクターでデータを集約させ、さまざまなメーカーのPLCや既設の設備機器を中継器と組み合わせることにより簡単にOPC UA対応させ、MESと通信させることができます。
また、もう一つ大きな特長がございます。それはOPC UAで欠かせないのが情報モデルの構築支援サービスです。
OPC UAはITとOTをつなぐ統一されたプロトコルですが、この情報モデルを記述、定義することにより、最小限の開発工数で、異なるベンダー間でのデータ共有を可能にする仕様になっております。業界標準の部分(Companion Information Model)をいち早くSDKにサンプルコードとして組込み、皆さまにご提供しております。さらに、Companion Information Modelの上に位置するメーカー特有の機能情報を記述する部分(Vendor Specific Extensions)の構築を支援し、サポートします。または初期の導入時からトレーニングやコンサルティングサービスもご提供しておりますので、お客様の機器のOPC UA対応をSDKと合わせてワンストップでご提供可能です。
Companion Information Model
情報モデルを策定している業界 | Companion Information Model | |
---|---|---|
PLC | PLCopen | |
包装機/td> | OMAC(PackML) | |
成形機 | EUROMAP | |
カメラ(マシンビジョン) | VDMA Machine Vision | |
ロボット | VDMA Robotics | |
ダイキャスト | VDMA | |
被膜装置/td> | VDMA | |
End Of Arm tool | VDMA | |
FA機器 | umati | |
木工機械 | Eumabois | |
電力 | IEC61850 |
例えば、EUROMAP
分野 | EUROMAPのバージョン | |
---|---|---|
プラスチック産業全体 | EUROMAP 83 | |
プラスチック成型機とMES | EUROMAP 77 | |
プラスチック成型機の周辺機器 |
|
|
取り出しロボット | EUROMAP 79 | |
押出機とMES | EUROMAP 84 | |
ブロー機とMES | EUROMAP 85 |
Empress OPC UA Client/Serverのご紹介動画
Empress Software Japan代表チャン氏による詳しい動画解説。ぜひご覧ください!
OPC UAで繋がるスマートファクトリー
今後OPC UA対応されたさまざまなベンダーの、さまざまなFA機器が相互に接続し、人の手を介さずスムーズに相互通信をして自動的に生産ラインを構築するようなことが可能になります。
例えばカメラのVisionで捉えた画像処理情報を元に、ロボットが連動して自動的に部品を判別選定し、小ロット多品種な生産がラインを切り替えずに可能になります。
必要なものを、必要なときに、必要な分だけ生産できるような製造ラインが実現できるようになるというスマートファクトリー化につながる技術としてOPC UAがあります。
今後、設備や工場でもIoT化が進む中、実用性と拡張性を兼ね備えた『Empress IoT Platform』および『Empress OPC UA SDK』がお客様の設備機器やスマートファクトリー化に大きく貢献します。