高木商会はEtherCATの生みの親「ベッコフオートメーション(Beckhoff Automation)」の製品を取り扱っています。


トヨタ自動車が2016年4月26日、ハノーバーメッセ2016において、同社の工場内で使用する産業用ネットワークとしてEtherCATを全面的に採用することを発表しました。
ますます目が離せないEtherCATですが、高木商会はその生みの親である「Beckhoff Automation(ベッコフオートメーション)」製品を取り扱っています。
今回は、注目を浴びるEtherCATの生みの親であるベッコフオートメーションをご紹介します。
ベッコフオートメーション株式会社のご紹介
ベッコフオートメーション株式会社(以下ベッコフ)はドイツ Beckhoff Autimation GmBHの日本法人として2011年3月に設立されました。
ベッコフは、PCアーキテクチャによるFA制御(PC制御)を専業として30年余りビジネスを展開しており、業界では老舗的な存在です。
PLC制御が主流の日本でも、昨今はPC制御の導入をご検討されるお客様が増えてきています。オープン化の高まりから現状を危惧しているお客様にはうってつけのメーカーと言えるのではないでしょうか。
また、ベッコフでは IPC、ソフトウェア、I/O、モーションの4つの製品群にEtherCAT を用いることで、生産タクト向上、コストダウンなどのベネフィットをお客様に提供しています。IPCだけでなくソフトウェアや I/O、モーションなどの周辺機器を合わせてご提供できるため、トータルシステムとしての最適化・サポートが可能です。
ベッコフ製品のご紹介
ここでは、高木商会がおすすめするベッコフ製品を一部ピックアップしてご紹介します。
EtherCAT対応ソフトウェアPLCのデファクトスタンダード
TwinCAT 3 | eXtended Automation (XA)
TwinCATソフトウェアを使って、マルチPLC、NC、CNC、ロボットランタイムシステムなどからなるリアルタイム制御システムを、PCベースシステムに構築することができます。
TwinCAT 3 の特長
- プログラミングとコンフィグレーションが1つのソフトウェアで可能
- Visual Studio®との統合
- より多くのプログラミング言語を使用可能
- IEC 61131-3のオブジェクト指向拡張をサポート
- リアルタイムアプリケーション用プログラミング言語としてC/C++を使用可能
- Matlab®/Simulink®との連携
- 他ツールへの適応性と拡張性のあるオープンインターフェイス
- 柔軟なランタイム環境
- マルチコアや64 bitシステムをアクティブサポート
- TwinCAT 2プロジェクトからのマイグレーション
eXtended Automation Technology – TwinCAT 3 で広がるオートメーションスタンダード
eXtended Automation Architecture
- プログラミングとコンフィグレーションが1つのソフトウェアで可能
- IEC 61131、C/C++、Matlab®/Simulink®をサポート
- ポイントツーポイントからCNCまでのモーション制御をサポート
- TwinSAFE設定をサポート
- サイエンティフィックオートメーション(ロボット制御、計測テクノロジ、状態モニタリング)をサポート
eXtended Automation Engineering
- Microsoft Visual Studio®を使用した統合開発環境
- IEC 61131(オートメーションの世界標準)に準拠
- C/C++(ITの世界標準)に対応 ・TwinCATシステムマネージャ(実績ある設定ツール)搭載
- Matlab®/Simulink®(サイエンスでの世界標準)との連携 ・エディタ、コンパイラなど、他ツールによる拡張も可能
- TwinCAT 2プロジェクトからのマイグレーション可能
- 標準化されたプログラミングフレームでのTwinCAT 3モジュール開発 ・非リアルタイムアプリケーション用に .NETプログラミング言語を使用(例:HMI)
eXtended Automation Runtime
- 1つのランタイムでIEC 61131、C/C++、Matlab®/Simulink®プログラムモジュールに対応
- TwinSAFEランタイムを統合
- リアルタイム機能を拡張して、最小50 μsのサイクルタイムと低ジッタを実現
- マルチコアCPUをサポートし性能を強化
- 64 bitオペレーションシステムをサポートし、将来のPCとの互換性を確保
組込み型PCシリーズ CX2000
CX2020、CX2030、CX2040は、高性能CPU(マルチコアはオプション)を搭載したベッコフCXシリーズの組込み型PCです。バスターミナルまたはEtherCATターミナルを直接接続できモジュール式に拡張できます。
CX2000シリーズの主な特長
- 最大4コアのハイエンドIntel®CoreTM i7プロセッサ搭載
- ファンレスモデルあり
- I/Oターミナル直結で省配線
- TwinCATと組み合わせてEtherCATマスタやスレーブとして機能させることが可能
- コンパクトな筐体(最小22mm幅)
- 最大4GB DDR RAM搭載
- -25~+60℃で動作する高い耐環境性
- 多数のモジュールで柔軟に拡張可能
CX2000シリーズ 3種類のラインアップ
CX2020とCX2030はファンレス構造で回転体を一切含みません。CX2040は速度モニタリング機能付きファンを使用していますが、CPU性能が高い機種となっています。
- CX2020
- 1.4GHz Intel®Celeron®シングルコアCPU搭載ファンレス組込みPC
- CX2030
- 1.5GHz Intel®CoreTM i7デュアルコアCPU搭載ファンレス組込みPC
- CX2030
- 2.1GHz Intel® CoreTM i7デュアルコアCPU搭載組込みPC
組込み型PCシリーズ CX5100
「CX5100シリーズ」は、全てファンレスモデルのコンパクトな筐体に、用途に応じてシングルコアからクアッドコアまで選択できる最新Intel Atomプロセッサを搭載したリアルタイムコントローラです。
TwinCATと組み合わせることでEtherCATマスタとして機能し、EtherCATスレーブオプションも追加可能です。
EtherCATのI/Oターミナルを直結してDINレールに取り付け可能なため、省配線、省スペースのシステムが構築でき、1s UPS内蔵のため、電源が切れても重要データの保護が可能です。
CX5100シリーズの主な特長
- 最大4コアのハイエンドIntel®AtomTMプロセッサ搭載
- すべてファンレスモデル
- I/Oターミナル直結で省配線
- TwinCATと組み合わせてEtherCATマスタやスレーブとして機能させることが可能
- コンパクトな筐体(最小22mm幅)
- 最大4GB DDR RAM搭載
- 1s UPS内蔵で万が一の電源瞬断時も重要なプロセスデータを保護可能
- -25~+60℃で動作する高い耐環境性
CX5100シリーズ 3種類のラインアップ
- CX5120
- 1.46GHz Intel®AtomTMシングルコアCPU搭載ファンレス組込みPCPC
- CX5130
- 1.75GHz Intel® AtomTMデュアルコアCPU搭載ファンレス組込みPC
- CX5140
- 1.91GHz Intel® AtomTMクアッドコアCPU搭載ファンレス組込みPC
まとめ
今話題のEtherCATの生みの親、ベッコフをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。製品のお問い合わせ、導入のご相談はご遠慮なく高木商会へお問い合わせください。