北米導入実績No.1の組込みデータベース技術を応用した高い堅牢性を実現する産業分野向けIoTプラットフォーム


組込みデータベースベンダー Empress
Empress(本社:カナダ・トロント)は1979年設立された歴史あるデータベースベンダーです。株式会社Empress Software Japanは、日本法人であるとともにアジア・オセアニア地域のヘッドクォーターを兼ねています。Empressは、ミッションクリティカルを必要とするアプリケーションとデバイスのためのデータベースとミドルウェアを提供する専業データベースベンダーです。
EmpressのIoTソリューション
Empress IoTソリューションは、産業分野のIoT化実現のため、「セキュリティ」と「トレーサビリティ」を保証しつつ産業機器からクラウドまでのデータ連携をシームレスに実現します。既設の産業機器を「OPC UA」や「MTConnect」などに対応するためのプロトコル変換器(中継器)とあわせて、ワンストップ・ソリューションを提供します。産業機器へOPC UA ServerやMTConnect Server機能を追加するためのソフトウェア提供も可能になっています。
コンポーネントを組み合せることでプログラムを作成せずにシームレスにボードからクラウドまでのデータ連携が可能です。
Empress IoTソリューションは、北米での導入実績No.1を誇る組込みデータベース Empress DBを応用することで、高いセキュリティとトレーサビリティを確保しています。また、Industrie 4.0への対応として、OPC UAやMTConnectといった産業用通信プロトコルにも対応しています。
日本国内と海外の工場設備、加工機、ロボット、業務空調、オフィスビルエネルギー制御、電力制御、エレベーター制御、入退室、POS、プリンター、通信機器、PBXなどに幅広く採用されています。
Empress IoT Platform 特長
データのセキュリティを保証
- デバイス側のAES256の暗号化データベースを提供
- デバイス上に暗号化データベースの暗号鍵を置かない高いセキュリティ
- 通信はHTTPSに対応、プライベート通信用暗号化鍵も提供可能
- データベースとIoT Data ConnectorのIoTSec認証によるなりすまし防止
- デバイスの認証停止、接続停止とデータのリモート消去機能
データのトレーサビリティを保証
- IoT Data Connectorからクラウド上のDBまでの間でデータが同期されるので連携するデータの漏れ、重複が発生しないことを保証
- 稼働中にシステム内の機器に断電、断線が発生しても、復旧後、データ連携は自動的に継続し、 IoT Data Connector、クラウドゲートウェイ間でデータの漏れ、重複がないことを保証
豊富な産業通信プロトコルのサポート
- OPC UAとSSL/TLSを実装することでフィールド、コントロール、オペレーション、マネージメントレベルにて暗号を用いたデータ通信が可能
- OPC UA機能を自社の装置に搭載したい場合にOPC UAソフトウェアのみを単体のソフトウェアとして提供可能
- MTConnectやModbusといった業界標準の通信規格に対応(他の通信方式にも対応可能)
- OPC UA Server/MTConnectでバックエンドデータベースと連携が可能。新機種だけでなく、導入済みの旧機種にも対応
Empress IoT Platform 導入実績
FAでの導入実績
- 用途:複数の工場からPLCデータ収集の全社管理が可能
- 保護するデータ:ログ、レシピデータ
- 採用のメリット:複数の工場のPLCログデータの使用するためにより正確な分析が可能になる
- コスト削減:歩留まりの向上に役立つ
- 改善効果:PLCのデータを活用することにより、歩留まりだけではなく、製品の品質向上につながる
工作機器での導入実績
- 用途:これまで別々の通信仕様に対応していた自社製品を統一するためのゲートウェイ装置
- 保護するデータ:ログ、レシピデータ
- 採用のメリット:
・Empress社のOPC UAサーバーソフトを工作機器(種別A)に搭載することで新規にOPC UA対応装置を開発可能
・MTConnectやModbusといった既存の通信規格に対応していた工作機器はそのままで統一化が可能 - コスト削減:ゲートウェイの共通化
- 改善効果:自社の製品ラインアップごとに別々に開発が必要だった上位システムとの接続を統一化できた
保守点検用途での導入実績
- 用途:タブレットやスマホ内に暗号化し、保存されたビルやエレベーターのマニュアルを参照を可能とするメンテナンス用ツール
- 保護するデータ:顧客情報、保守情報、マニュアルなど
- 採用のメリット:モバイル内でマニュアル閲覧を可能とし、ペーパーレスを実現することでセキュリティを向上、海外のメンテナンス拠点でも使用可能
- コスト削減:マニュアル配布、管理コストの大幅な削減
- 改善効果:海外では工事用のマニュアルが売られるなどセキュリティ問題が発生していたが、導入することによりコストだけではなく、セキュリティが格段に向上した
空調設備での導入実績
- 用途:ビル空調全体の管理
- 保護するデータ:各部屋の温度・湿度と消費電力の管理、制御と部品の使用状況の監視と予防保全
- 採用のメリット:空調の合理的な運用
- コスト削減:合理的な運用による電気代の節約
- 改善効果:過去データと比較することで、節電目標が達成できたか否かの判断、新規機材の導入による節電効果が見える化により確実な達成が可能になる