クオリカ「CareQube」IoTを活用した産業機械の保守・予防保全ソリューション。アフターサービスの付加価値をご提案。


昨今、世界中でIoT(Internet of Things)の取り組みが活発になってきています。ドイツが提唱する「Industrie 4.0」、米国が提唱する「インダストリアル・インターネット」はその最たるものとして耳にしない日がないくらいです。
今回ご紹介する、クオリカ社「CareQube」は「インダストリアル・インターネット」のコンセプトに近いソリューションとなっています。
インダストリアル・インターネットでは機械(モノ)を中心にとらえ、その稼働状況をビッグデータとしてクラウドなどで管理し、機械の効率化と最適化を実現します。
「CareQube」は、製造業の保守・保全業務に特化したシステムで、コストセンターへ分類されがちな当該業務において、稼働データを実業務へつなげることで業務の効率化や収益化を促し、他社との差別化を創出することを提供するとしています。
つまり、自社設備の保守・保全に限らず、販売した製品の稼働状況を一元管理し、管理データから故障の予測やその保守管理を効率化したり、アフターサービスとして付加価値を提供したりすることができます。
その仕組みは、まさに「インダストリアル・インターネット」のコンセプトそのものです。
IoT端末、通信回線網からクラウドまでワンストップ
CareQubeは上図のように設備・機器から情報を取得するためのIoT端末、通信回線網から、クラウドを利用したデータベースサーバ及びアプリケーションに至るシステムをワンストップでご提供する、独自の遠隔監視・予防保全システムです。
もちろん導入時には、製造現場を知り尽くしたクオリカが、お客様の業務状況について丁寧にヒアリングを実施します。
導入後も稼働状況の監視や情報の集約、分析に至る一連の流れをトータルでサポートし、実際の業務で活用できるシステムのご提供を行います。
また、ERPやSCMなどの既存システムとの連携・拡張も可能です。
CareQubeの特長
1.ワンストップでご提供
設備機器の稼働監視に必要となる端末・回線・監視画面等をワンストップでご提供。低コスト・短期間で試験的な導入を行った後に、効果を検証し適用対象を再検討することも可能です。
2.機器の内部のデータを収集
機器の外部に取り付けたセンサー情報だけでなく、PLCの情報を取り込むことが可能。だから機器“そのもの”の状態を監視することが可能です。
3.実際の業務で活用できる
CareQubeではデータを「見える化」するだけではなく、各種の業務アプリケーションも搭載。稼働状況監視を基点とした保守業務のプラットフォームとして活用することができます。
4.機器メーカと機器ユーザ双方で使える
メーカ様にて機器の「使われ方」を監視。ユーザ様では稼働率や工程管理にお使いいただけます。
CareQubeプローブ端末(情報収集端末)
CareQubeソリューションでは、起点となるデータを収集する端末(プローブ端末)もご用意しています。
CareQubeプローブ端末(型式:CQ13-SG-01)の特長
- ・CPU、メモリ、GPSモジュールを搭載
- ・サーバ通信、PLC、CAN通信プロトコルを標準実装
- ・端末内にもデータを蓄積可能
- ・IP65相当の防水防塵性能を有し、様々な環境に対応
- ・産業機械との多様なインターフェースを有しており接続が容易
- ・小型/軽量化により設置場所を選びません
- ・グローバルSIMを採用
- ・海外認証(CE、FCC)取得済み
- ・「CareQube」サーバへ自動的に接続するため※1、容易に遠隔監視・予防保全システムの構築が可能
※1事前に「CareQube」の利用契約及び初期設定が必要になります。
詳細は、別記事「グローバルで利用可能な防水防塵IoTプローブ端末」をご参照ください。
導入から運用までの流れ
CareQubeは、対象機器を限定して導入するなどのスモールスタートが可能です。もちろん、IoTでデータを取るという“単一目的”からスタートすることも可能です。次のステップとして、取得したデータを分析することで業務や経営が抱える課題を解決する“多目的”な活用に展開することも可能です。
製造業の現場に精通したクオリカが、目的設定から業務/基幹システムへの連携まで、各フェーズでPDCAサイクルを回しながら、お客様の要望に応えるシステム導入をサポートします。
CareQubeの導入事例
ここでは、CareQubeを活用した導入事例をご紹介します。
移動体(建設機械)のアフターサービスを攻めの提案に
「CareQube」を移動体(建設機械)に取り付け、稼動・故障状況を遠隔管理でリアルタイムに把握しています。
また、対応消耗品の閾値を設定し、サービスマンが部品交換や修理時期の把握をすることで「先手」を打つことができるようになり、受け身になりがちな部品交換やオーバーホール、整備などのアフターサービスを“攻めの提案”に転嫁することができました。
詳しくはクオリカWEBサイトにてご確認ください。
まとめ
クオリカ社「CareQube」は、自社設備の保守・保全に限らない「攻めのサービス」をご提供する、保守・保全に特化したIoTソリューションです。
自社販売機器に「より高い付加価値」を与え、既存のマーケットにて「差別化」を図る大きな打ち手となるのは間違いありません。 同業他社より一歩先に行くマーケティング戦略として是非ご検討ください。